既に梅も咲き、今年は春の到来が早いようです。国立文楽劇場四月公演のチケットの売り出しも始まりました。しばらく御無沙汰していましたが、特集51回では七代豊竹駒太夫と六代鶴澤才治との「傾城阿波の鳴門」を聞いていただきます。大正期頃の稀少音源です。六代才治との音源ではニット−盤の「三勝半七酒屋」と「時雨炬燵」の傑作がCD復刻されています(義太夫SPレコード集成 ニット−篇2)。また、ビクター盤の「柳」と「野崎村」が国立国会図書館HPの歴史的音源で聞けます。人物や歴史については、名人のおもかげで多少紹介されています。テキストは公演床本集や浄瑠璃の注釈書などを参考にしてください。旧式の録音のため、ノイズや機械音で聞き苦しい点は御容赦願います。また残念ですが、破損のため9・10面の音源は外しました。