第16回特集は、昭和13年頃の三代津太夫晩年にあたる音源を聞いていただきます。今回の音源は、相三味線を勤めたことがある四代綱造との近頃河原達引 堀川猿回しです。四代綱造は、大変手が回る健腕として知られています。しかし、津太夫とは芸の上で相性が合わず相三味線を解消しています。戦後には、三和会に参加して以前紹介した十代若大夫を弾いています。また弟子の四代錦糸の語った思い出で、呼称を師匠ではなく先生としていたことや、その性格は、何となく人物を想像させてくれます。音源はレコード1面単位で載せます。音質については補正しておりませんが、比較的状態の良いものです。 テキストは「義太夫全集」(日本音曲全集)「浄瑠璃名作集」(日本名著全集)など。 芸談については「文楽談義」「芸談かたつむり」「文楽三代 竹本津大夫聞書」などを参考にしてください。
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