ここでは、昭和前期の興行チラシを紹介する。すべてを網羅している訳ではないが、幾つか時代毎にまとめてみた。いつの時代も若手の育成と、次世代の観客獲得のためのプログラムを見る事ができるのは、伝統芸能の宿命のようなものであろう。また、ちらしの内容は、公演の陣容と劇場案内で大きく変化はないが、印刷意匠は、当時の状況や技術進歩の影響も大きいと推測される。次の道頓堀文楽座の時代から鮮明な上質紙への写真印刷に移行し、現在につながる。さらに近年、劇場HPにて電子化したイメージファイルを見る事もできるようになった。

初春興行　昭和６年1月 151mm×272mm　両面印刷の片面

二月興行　昭和８年２月 153mm×300mm　両面印刷の片面

三月興行　昭和９年３月 152mm×297mm　両面印刷の片面

四月興行　昭和６年４月 150mm×284mm　両面印刷の片面

九月興行　昭和７年９月 147mm×292mm　両面印刷の片面

十月興行　昭和６年１０月 150mm×290mm　両面印刷の片面

十一月興行　昭和８年１１月 151mm×290mm　両面印刷の片面

　　　　　

昭和８年９月 192mm×134mm　片面印刷

昭和１３年１２月 193mm×268mm　両面印刷の片面

昭和１５年２月 188mm×262mm　両面印刷の片面

昭和１７年１１月 188mm×268mm　両面印刷の片面

昭和８年１２月東京　歌舞伎座 190mm×264mm　片面印刷

昭和１２年１２月東京　明治座 188mm×263mm　片面印刷

昭和１７年９月　京都　南座 172mm×249mm　両面印刷の片面

昭和１７年１２月　東京　新橋演舞場 179mm×257mm　片面印刷

若手奮闘納涼興行　昭和２５年８月 169mm×264mm　両面印刷の片面

大阪　昭和３０年３月 188mm×108mm　両面印刷三つ折り	大阪　昭和３０年1月 　174mm×127mm　両面印刷三つ折り	東京　昭和２９年６月 264mm×186mm　両面印刷三つ折り

　　　　　　

　　参考：　私説昭和の文楽、文楽興行記録昭和篇