引き続き義太夫SPレコードを概観する。II 部として、旧式吹込み追加分と電気吹込みから、主だったレーベルと演奏者を拾ってみた。久方ぶりに源大夫と藤蔵の名跡が復活したが、レコード史を見るとそれぞれ先々代、先代の足跡が伺える。七代源太夫は、過去に何度も特集で紹介しているが、少し変わった特徴あるものに境地を開いている。そして初代藤蔵(前名 清二郎)は、修行に裏打ちされた大きな芸で、晩年の山城少掾の相三味線を務めている。新時代への継承を期待したい。
また、頂いた情報であるが、義太夫節SPレコード目録の記述にあるように以前より国立文楽劇場所蔵の義太夫SPレコードのデジタル化が進んでいる。一部の音源については、劇場内の図書閲覧室(事前予約要)で聴けるようになったそうである。文楽をさらに深く味わうための助けとなるであろう。
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参考: 「日本レコード文化史」、「文楽資料叢書4 義太夫SPレコード集成 ニット−篇1」、「音盤目録1」、「義太夫節SPレコード目録」