第19回特集は、引き続き六代土佐太夫の音源を聞いていただきます。大正14年頃と昭和12年頃に発売されたレコードで七代野澤吉兵衛(吉三郎)とのものです。前半は、得意とした語りもの伽羅先代萩「御殿」で、飯炊きの一部が残されています。旧式の録音ですので、ノイズで聞き苦しい点はご了承下さい。また後半は、季節はずれではありますが、「宿屋」の朝顔(深雪)のくどきのところです。これは電気吹込で比較的状態が良く、六代土佐太夫の語りを十分楽しめます。音源はレコード1面単位で載せます。テキストは「義太夫全集」(日本音曲全集)、浄瑠璃名作集(日本名著全集)など、その他については上演資料集や「四代越路大夫の表現」などを参考にしてください。
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