残暑の中にも爽やかな風を感じるようになりました。愛猫も活発に動き回るこの頃です。先週は文楽素浄瑠璃の会があり、多くの義太夫好きが劇場に参集しておりました。各太夫の熱のこもった語りと三味線陣の撥捌きは心に響きました。

特集56では、四代竹本南部太夫の追加音源を聞いていただきます。八代野澤吉弥との「玉藻前三段目」と「紙治」（盤タイトル）です。久しぶりにレコード整理をしていて、比較的コンディションの良い盤を見つけました。四代南部太夫のSP盤は比較的入手できる割に状態が良くないです。ノイズや機械音で聞き苦しい点は御容赦願います。テキストは公演床本集や浄瑠璃の注釈書などを参考にしてください。

参考：名人のおもかげ　四代竹本南部太夫