第20回の特集は、四代豊澤仙糸の音源を取りあげました。明治16年に三代広作(のちの六代広助、名庭絃阿弥)に入門、二代猿治郎を経て大正3年に四代仙糸を襲名しています。仙糸は、七代竹本源太夫や二代豊竹つばめ太夫(のちの八代綱大夫)の相三味線になり、多くのレコードを残しています。その妙音は、武智鉄二の著作や三味線の芸談などでも度々触れられ、とくに道行には定評がありました。今回は、昭和初旬頃に発売されたレコードで七代源太夫と組んだものです。割合珍しいものですが、あいにく旧式の録音ですので、ノイズで聞き苦しい点はご了承下さい。音源はレコード1面単位で載せます。テキストは「文楽浄瑠璃集」(岩波書店)など、その他上演資料集にある芸談や「文楽談義」などを参考にしてください。
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