第6回特集は三巨頭時代に重なる、七代駒太夫の音源を聞いていただきます。相三味線六代鶴澤才治と、大正末期、昭和初期に世話物の優れた音源を幾つか残しています。既に展示の記事でも触れましたが、ツバメ印の才治とのものが一時的にCD復刻されています。今回は大正前期の野澤一彌(三代錦糸)とのものを一部紹介します。明治20年に三代富太夫入門、二世津太夫預り後、四代富太夫。大正3年には七代駒太夫襲名。後に六代才治が相三味線となりました。太夫の芸談や評論などにも登場し、その芸風を伺い知ることもできます。音源はレコード1面単位で載せます。また、テキストは義太夫全集、浄瑠璃名作集、過去の上演パンフレット付録床本等を参考にしてください。