第8回特集は、四代竹本大隅太夫の音源を聞いていただきます。名人・三代大隅太夫の弟子として彦六系の修行をした人です。明治36年に三代大隅太夫に入門して文楽座出座 初名静太夫、その後堀江座、近松座に参加、三代大隅太夫の死後、大正3年から再び文楽座に出座。師匠三代大隅とは行動を共にし、台湾で三代大隅の死に際して遺言により四代大隅の名跡を指名されています。昭和2年に四代大隅太夫を襲名しました。四代大隅太夫は時代物を得意としました。音源は昭和初期の初代鶴澤道八とのものを一部紹介します。相三味線は初代鶴澤道八、友松の名で明治39年一時引退していましたが、大正13年道八と改名し文楽座に出座。特に独特の間などは道八藝談の項を参照して下さい。音源はレコード1面単位で載せます。テキストは義太夫全集、浄瑠璃名作集、過去の上演パンフレット付録床本等を参考にしてください。