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特集 3 2003年3〜8月

三巨頭、三代竹本津太夫

 竹本摂津大掾が十種香の段を吹き込んだのが明治38年、日露戦争の頃である。明治維新から40年程経ったこの頃の日本社会、制度の状態は森鴎外をしてまだ普請中と言わしめた。しかし大正期に入りようやく混乱も落ち着き、西欧文明が大衆層にまで浸透して、大正10年前後から満州事変勃発の昭和6年頃までモダンを取り込んだ日本文化の成熟を見ることができる。そして、それは日本人の心の有り様の急速な変化(新・旧の潮目)として画壇、建築、文学、芸能などに多様な表現の盛衰として表れている。義太夫、浄瑠璃界にあっては文楽座が三代越路太夫晩年から三巨頭時代にあたるが、この時期に新時代への萌芽が見出せるだろうか? 今回の第三回特集は三巨頭のうち三代津太夫の音源を聞いていただきます。大正9年頃の竹本津太夫・鶴澤友治郎による伊賀越道中双六 沼津の段で、津太夫が十八番としたものです。音源の加工はできないので最小単位であるレコード1面単位で載せます。(ファイル転送時間の目安:ADSL 約10秒、288モデム 約10分) また、テキストは浄瑠璃名作集、文楽浄瑠璃集、過去の上演パンフレット付録床本等が利用できます


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3竹本津太夫  / 6鶴澤友治郎 伊賀越道中双六 沼津の段 平作内〜> 

ニッポノホン盤 音源 

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