このサイトは、現行・文楽人形浄瑠璃における近代義太夫節の礎を築いた明治から昭和初期の太夫・三味線を義太夫節SPレコードを中心に紹介するものです。近代義太夫の黎明期を少しでも多くの人に知っていただけましたら幸いです。ホームページの構造は、はじめに(ここ)、鑑賞の手引き、義太夫SPレコード音源集、黎明期資料室、特集、義太夫展示室、番付で見る歴史、文献室、大枝山人覚え書き、リンク集、からなっています。
鑑賞の手引きは、当サイトの鑑賞の助けとなるような解説を載せます。
義太夫SPレコード音源集は、過去の特集にて紹介されたSPレコード音源のデータベースです。その他に、豊竹古靱太夫(山城少掾)未復刻音源集。
黎明期資料室は、アーカイブズ、過去の展示室で紹介した資料や画像を保存しています。
特集にはテーマを絞って、SPレコードの片面音源をQuickTimeによるストリーミングによって紹介します。音源は未復刻で著作権、著作隣接権の失効した過去50年以上前のものを作者、演奏者の人格・品位を損なわないように載せていきます。年3〜4回くらいの特集を予定しています。
義太夫展示室は、所蔵品の中で名人たちを偲べる骨董 - 明治から昭和初期を中心とした浄瑠璃専門雑誌、床本・稽古本、番付・顔付、襲名披露刷り物、その他雑多な物の画像と解説・記事等を入れ替えで陳列します。
番付で見る歴史は、当サイトの内容に関連した略年表です。
文献室では各所で引用した文献や参考にしたものを詳しく記述します。その情報のコピー&ペーストで、リンクの文献検索を利用すれば近くの図書館や古書店で所在を検索できます。
大枝山人覚え書きでは雑文や管理人についてを載せます。
リンク集は義太夫節の基本文献や音源をどこで読んだり聞いたりできるかという情報として、関連サイト、公的データベースや博物館・図書館のOPAC(図書館蔵書オンライン検索)、オンライン古書店目録の利用で関係資料が検索ができるようにしました。 音源のうち戦後発売されたLPやCD(復刻SP音源)も公立図書館・資料館や芸大・音大の図書館のOPAC検索で探せます。図書館に再生設備が完備されていれば試聴も可能です(大学図書館では学外一般の場合、問い合わせが必要)。
このサイトを始めた当時は、義太夫節SPレコードの未復刻音源を聴く機会は限られたものでした。ようやく国立文楽劇場閲覧室や国立国会図書館(歴史的音源)のサービスなど公的機関による環境整備や民間レコード会社による復刻企画が進み、多くの音源に触れることができるようになりました。今後も、当方が前座として義太夫節を少しでも盛り上げる事ができればという次第です。